異常者だらけの魔界のような家庭だったが,一番まともそうな母が結構病んでいた。
ボロを身にまとい、異常にセンスが悪い汚い部屋、節約だけを楽しみに、値引き野菜を買い込み飾り腐らせる。
BOOKOFFで買う古着がじゃんじゃん保管用のゴミ袋に増えていく。それゆえ物が増えるから色々買いたいものを我慢する為、私がなんかを買うと嫌な空気に。
頼むから新品の服ならいくら買っても良いからと、古着を買うのをやめさせた。
張り切ってじゃんじゃん作る料理も太るからでやめさせ、食事を別々に取るように仕向けて母との関わりを減らそうとした。
全く片付けが出来ない母。私が台所を片付けて、少しごちゃごちゃしただけでブチギレ。あたかも最初から自分が綺麗に片付けできているかのような怒り方。
わざと母がしないような片付け方をしていた。そうすれば母も仕方なく私と同じ位片付けざる得なくなる為に。
極め付けは、
母の服を勝手に切り裂き雑巾にすると言う私の奇行で母と大げんかをした。私もかなりイカれた異常者だったとしばらく悩んだが、、、
今思えばその奇行、不要な母の服を切り裂く異常さが私が人間として正常になりかけたサインだった。
増えていくおばあちゃんの古着の中、肩パッド入っているバブル時代の服を、これから着ますけど?みたいにハンガーにかけられていたらだ。切り裂きたくなるのは正常ではないかw
座布団もつぎはぎ、サイズが合わない昔の座布団の惨めな手作りカバー。ミシンが安いから買いたいと相談して来た母に絶対買うなと説得。
不満を言えばキリがない。
しかし、これからは母の事で悩む時間は減る。
悪い人ではないが不器用な母。貧しい惨めな環境を好む母と同居は病む。
たくさん失敗した経験から、自分の子にやっちゃいけない事がわかる。信頼関係を築けない子育ては私と母のような関係になる。
むしろ母に、ほかの家の普通や片付け方を教える。顔を合わせない時間が癒しでしかない。